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美容家電美容家電のPSEマークとは|対象になる製品の考え方と購入前の確認ポイント
執筆: Beauty Reco編集部編集責任者: 辻田 成吾
公開日: 2026-08-24 / 最終更新日: 2026-08-24
PSEマークとは
PSEマークは、電気用品安全法にもとづく技術基準への適合を示す表示です。「PSE」は「P」「S」が「Product Safety」、「E」が「Electrical Appliances & Materials」の略とされています(経済産業省)。この法律は、電気用品の製造・輸入・販売等を規制することで、電気用品による危険や障害の発生を防ぐことを目的としています。
対象となる電気用品の製造・輸入を事業として行う者は、経済産業大臣への事業届出や技術基準への適合義務を負います。そのうえで、これらの義務を果たした場合にPSEマークを製品に付けることができ、逆に、PSEマークやこれと紛らわしい表示のない電気用品は販売してはならないとされています(電気用品安全法第27条)。つまりPSEマークは、その電気用品が法律上のルールを満たして流通していることを示す表示であり、事業者側の義務の履行を前提としたものです。
すべての美容家電にPSEマークが必要なのか
電気用品安全法の対象となる「電気用品」は、政令で個別に品目が指定されており、全体でおよそ450品目にのぼります。このうち、構造や使用状況からみて特に危険や障害の発生するおそれが大きいものは「特定電気用品」(116品目)、それ以外は「特定電気用品以外の電気用品」(341品目)に分類されます(経済産業省)。
品目リストを確認すると、「電気マッサージ器」は特定電気用品(116品目)の一つとして、「電気かみそり」「電気歯ブラシ」「リチウムイオン蓄電池」は特定電気用品以外(341品目)の一つとして、それぞれ挙げられています(経済産業省)。つまり、家庭用の電気製品の中には、マッサージ機能やひげ剃り・歯ブラシ機能、リチウムイオン電池を使う製品など、美容家電と近い性質を持つ品目が実際に規制対象として存在しています。
ただし、ある美容家電の本体がこれらの品目のどれに該当するか(あるいはどの品目にも該当しないか)は、製品ごとの構造・機能によって判断されるものであり、製造・輸入事業者が個別に確認・届出を行う事項です。「美容家電だから一律にPSEマークが必要」「美容家電だからPSEマークの対象外」といった単純な言い切りはできません。読者ができるのは、次に説明する方法で、購入しようとしている製品自体の表示を確認することです。
美容家電で確認したい電源まわり
美容家電を確認する際は、本体と電源まわりの部品を分けて考えることが大切です。
ACアダプター・充電器
多くの美容家電は、本体とは別にACアダプターや充電台(充電用の電源装置)を使って充電します。経済産業省が公開しているリチウムイオン蓄電池に関するFAQでは、電池を電源とする機器そのものが電気用品安全法の規制対象にならない場合でも、「充電用のACアダプター(直流電源装置)を同梱する場合は、それらの付属品は電安法の規制対象である」という考え方が示されています。つまり、本体のPSE表示の有無と、付属のACアダプターのPSE表示の有無は、別々に確認する必要がある場合があります。
バッテリー(リチウムイオン蓄電池)
前述のとおり、リチウムイオン蓄電池は「特定電気用品以外の電気用品」の品目の一つとして挙げられています。ただし、電池が機器にあらかじめ装着された状態で輸入・販売される場合は、その電池単体としてではなく、機器全体としての扱いになるとされています。バッテリーを本体から取り外して交換・購入するようなケースでは、電池単体の表示も確認しておくと安心です。
PSEマークの確認方法
PSEマークが付されている場合、本体の銘板(型番・定格電圧などが書かれたラベル)やACアダプター本体に、マークと事業者名・定格などの表示が印字されています。購入前後で確認したいポイントは次のとおりです。
- 本体裏面・底面などの銘板を確認する
- ACアダプターや充電器がある場合は、本体とは別に確認する
- パッケージや取扱説明書に記載がないか確認する
- 気になる場合はメーカーの公式サイトの製品仕様ページを確認する
- 販売者(ショップ)の商品説明だけで判断せず、可能であればメーカー公式情報とあわせて確認する
PSEマークがあれば美容効果や品質も保証される?
PSEマークは、電気用品としての技術基準への適合を示す表示であり、電気用品安全法上の「危険及び障害の発生の防止」を目的としたものです(経済産業省)。美容効果や仕上がりの良さ、耐久性、使いやすさといった性能面を保証するものではありません。これらは電気製品としての安全性に関する表示であるという点を、購入時のイメージと切り分けて理解しておくことが大切です。
購入前に確認したいチェックポイント
- 本体・ACアダプターそれぞれにPSE表示があるか(表示は別々に確認する)
- メーカー・型番が商品ページやパッケージに明記されているか
- 海外製品の場合、日本国内向けの正規品としての表示があるか(個人輸入や並行輸入品は、国内向け製品と表示の扱いが異なる場合があります)
- 販売者情報だけでなく、可能であればメーカー公式サイトでも型番を検索し、仕様を確認する
- 表示の見方に迷ったら、自己判断せずメーカーや経済産業省の窓口に確認する
PSE表示が確認できないときはどうする?
商品ページの写真や説明文だけではPSE表示の有無が分からないことも珍しくありません。表示が確認できない場合は、無理に自分で「対象外だろう」と判断せず、次の対応を検討してください。
- 販売ページの問い合わせ窓口やメーカーに直接確認する
- 商品到着後、本体・ACアダプターの実物の表示を確認する
- 表示が見当たらない、または信頼できる情報源で確認が取れない場合は、購入を見送るという判断も選択肢に入れる
まとめ
PSEマークは、電気用品安全法にもとづき、電気用品が技術基準に適合していることを示す表示です。美容家電の中にも、マッサージ機能や充電池を使うなど、規制対象の品目と近い性質を持つ製品がありますが、実際にどの品目に該当するかは製品ごとの判断であり、一律の答えはありません。購入する際は、本体とACアダプター・充電器を別々に確認し、美容効果や品質を保証するものではないことも理解したうえで、表示に迷ったら販売者やメーカーに直接確認する習慣をつけましょう。
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