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美容家電の捨て方は?内蔵電池・リチウムイオン電池がある製品の処分方法

執筆: Beauty Reco編集部編集責任者: 辻田 成吾

公開日: 2026-09-11 / 最終更新日: 2026-09-11

美顔器やドライヤー、電気シェーバーなどの美容家電を買い替えるとき、意外と迷うのが「古い方をどう処分するか」です。特に充電式の製品は内部にリチウムイオン電池等を内蔵していることが多く、燃えないごみに出してよいのか、電池だけ外す必要があるのか、判断に迷う方は少なくありません。

この記事は「美容家電は必ずこう捨てる」という一律の答えを示すものではありません。処分方法は製品の構造(電池の有無・取り外せるかどうか)と、お住まいの自治体のルールによって変わるため、自分の製品がどちらに当てはまるかを確認する手順として整理しています。最終的な処分方法は、必ずお住まいの自治体・メーカー・回収事業者の案内でご確認ください。

美容家電は「何ごみ」と一律には決められない

美容家電は、電気を使う小型の電子機器全般を対象とする「小型家電リサイクル法」の対象品目に含まれることがあります。同法の対象28分類のうち、ヘアドライヤーや電気シェーバーは「ヘアドライヤー、電気かみそりその他の理容用電気機械器具」という区分に位置づけられています(一般社団法人小型家電リサイクル協会の整理による)。

ただし、法律上の対象品目であることと、実際にお住まいの自治体や家電量販店が回収してくれるかどうかは別の話です。同協会も「回収を実施している自治体・家電量販店・認定事業者によって、対象品目は異なります」と明記しており、全国一律の回収ルールがあるわけではありません。加えて、製品によっては充電式の電池を内蔵しており、電池だけを別に処分する必要がある場合もあります。

つまり、確認すべきことは大きく分けて2つです。

  1. お住まいの自治体で、その製品が「家庭ごみ」「小型家電回収」のどちらの対象になるか
  2. 製品が電池(特にリチウムイオン電池などの充電式電池)を内蔵しているか、内蔵している場合は取り外せる構造か

捨てる前の判断フロー

以下は、公式に定められた統一フローではなく、確認の手順を追いやすくするためにBeauty Recoで整理したチェックの流れです。実際の処分方法は、最終的に自治体・メーカー・回収事業者の案内に従ってください。

STEP 1. コンセント式で、電池を使わない製品か? → はい: 電池に関する注意は基本的に不要です。お住まいの自治体の「小型家電回収」または「家庭ごみ」のルールを確認してください(次の章「美容家電の主な処分ルート」を参照)。 → いいえ(乾電池を使う、または充電式である): STEP 2へ

STEP 2. 電池は「取り外して交換する乾電池」か、「内蔵された充電式電池」か? → 乾電池: 乾電池を取り外し、電池は電池のルール、本体は本体のルールで、それぞれ別に処分します。 → 内蔵の充電式電池(リチウムイオン電池など): STEP 3へ

STEP 3. 取扱説明書に、利用者自身が電池を取り外せると明記されているか? → はい: 取扱説明書の手順に従って電池を取り外し、プラス・マイナス端子を絶縁テープで覆ってから、小型充電式電池リサイクル協力店(JBRC提携店)や自治体の回収ルートへ。本体は別途、自治体の小型家電回収・家庭ごみのルールに従います。 → いいえ、または取扱説明書に記載がない・判断がつかない: STEP 4へ

STEP 4. 製品や電池に、膨張・破損・変形・発熱・異臭・液漏れ・焦げ跡などの異常があるか? → はい: 通常の回収ボックスに自己判断で入れないでください。無理に分解・穴あけ・押しつぶし等をせず、次の章「膨張・破損・発熱した電池はどうする?」の対応を確認してください。 → いいえ: STEP 5へ

STEP 5. メーカーの公式サポートページや取扱説明書に、廃棄・電池取り外しに関する案内があるか確認する

STEP 6. 案内に従い、リサイクル協力店・自治体の窓口・メーカーの相談窓口のいずれかに問い合わせて、処分方法を確定する

美容家電の主な処分ルート

製品によって当てはまるルートは異なります。以下はよくある4つのルートです。

ルート 主な対象 確認先
自治体の家庭ごみ 電池を使わない小型製品など(自治体の分別区分による) お住まいの市区町村の分別ルール
小型家電リサイクル ドライヤー・電気シェーバーなど小型家電リサイクル法の対象品目(実施可否・回収方法は自治体・家電量販店・認定事業者による) 自治体の回収ボックス設置場所・家電量販店の店頭回収
小型充電式電池リサイクル(JBRC) 製品本体ではなく、取り外した充電式電池(ニカド・ニッケル水素・リチウムイオン) JBRC協力店・協力自治体検索
メーカー・販売店の回収案内 電池が密閉構造で利用者が取り外せない製品、修理・下取り窓口がある製品 メーカー公式サポートページ・購入した販売店

小型充電式電池リサイクル(JBRC)は、あくまで「電池単体」を回収する仕組みで、対象になるのはJBRC会員企業が製造した電池のうち、破損・水濡れ・膨張などの異常がないものに限られます。乾電池やリチウム一次電池(コイン形・ボタン形を含む)は対象外です。どのルートが使えるかは、次の章で説明する「電池が内蔵されているか・取り外せるか」によっても変わります。

自治体ごとの運用の一例として、横浜市では小型家電回収ボックスの投入口(30cm×15cm)に入る、長さ30cm未満の電気・電池で動作する製品を対象としており、「取り外せるバッテリーは必ず取り外して、黄色い回収缶(小型充電式電池リサイクルボックス)にお出しください」と案内しています。これはあくまで横浜市の運用例であり、投入口のサイズや対象品目、回収缶の名称・設置場所は自治体によって異なります。お住まいの自治体のごみ分別ページや窓口で、具体的なルールを確認してください。

内蔵リチウムイオン電池がある場合

充電式の美容家電(コードレスの電気シェーバー、充電式ヘアケア機器、一部の充電式美顔器など)には、リチウムイオン電池等の充電式電池が内蔵されていることがあります。この場合、本体の処分方法と電池の処分方法を分けて考える必要があります。

自力で取り外せる設計の製品

パナソニックの公式案内では、小型充電式電池を捨てる際、スイッチを入れて電池をできるだけ使い切ってから、取扱説明書の手順に従って取り外し、プラス・マイナス端子をセロハンテープやビニールテープなどで絶縁したうえで、大型量販店等に設置された小型充電式電池リサイクルBOXへ入れることが案内されています。取り外し方は製品によって異なるため、必ず取扱説明書の記載を確認してください。

利用者による取り外しに対応していない製品

一方で、防水性能を保つために電池が密閉された構造になっている製品では、利用者自身での電池の取り外しに対応していない場合があります。パナソニックのメンズシェーバーに関する公式FAQでも、電池の取り出し方は商品によって異なるため取扱説明書に従う必要があるとしたうえで、廃棄のしかたを誤るとごみの運搬中や処理施設で破裂・発火の原因になりうると案内されています。

このような製品を無理にドライバーやカッターでこじ開けて電池を取り出すことは、電池本体の破損(発熱・発火のリスク)につながるほか、本体の防水性能を損なう原因にもなります。取り外し方法が分からない、または説明書に「利用者による取り外し不可」と記載がある場合は、自力で分解せず、メーカーの相談窓口や自治体の案内に従ってください。

膨張・破損・発熱した電池はどうする?

NITEの発表によると、2020年から2024年までの5年間に、リチウムイオン電池搭載製品に関する事故は1,860件通知されており、そのうち約85%(1,587件)が火災に至っています。事故は気温が上がる6月から8月にかけて増加する傾向があるとされています。NITEは、火災を防ぐポイントとして「正しく購入する(信頼できるメーカー・販売店から購入し、リコール情報を確認する)」「正しく使用する(高温下に放置しない、強い衝撃を与えない)」「正しく対処する(使用中に異常を感じたらすぐに中止する)」の3点を挙げています。

膨張・破損・変形・発熱・異臭・液漏れ・焦げ跡などがある電池・製品については、次の点を必ず守ってください。

  • 通常の小型充電式電池リサイクルBOXや小型家電回収ボックスに自己判断で入れない(JBRCの案内でも、破損・水濡れ・膨張等の異常がある電池は回収対象外とされています)
  • 無理に分解しない・穴をあけない・押しつぶさない・切らない・こじ開けない
  • できるだけ他の可燃物から離れた場所に保管し、メーカーの相談窓口・自治体の廃棄物担当窓口・購入した販売店のいずれかに、現在の状態を伝えたうえで指示を仰ぐ
  • 消費者庁も、リチウムイオン電池使用製品を廃棄する際は「電池が使われているか確認する」「リサイクルできるものはリサイクルする」「自治体の廃棄方法を確認する」「廃棄前になるべく使い切る」ことを呼びかけており、他のごみに混ぜて廃棄しないよう注意喚起しています

膨張した電池を「まだ使えそうだから」「回収ボックスに入るサイズだから」と自己判断で通常のルートに出すことは避け、必ず案内を確認してから対応してください。

よくある美容家電別の確認ポイント

以下は代表的な美容家電のジャンルごとに、確認しておきたい観点をまとめたものです。分別区分を全国共通のものとして示すものではなく、あくまで「何を確認すればよいか」の目安です。

  • 美顔器: 防水設計(お風呂で使える製品など)のモデルは、電池が密閉構造になっていることが多く、利用者による取り外しに対応していない場合があります。まず取扱説明書で電池の取り外し可否を確認してください。
  • 電気シェーバー: 充電式モデルの多くはリチウムイオン電池を内蔵しています。メーカーによっては、利用者自身での電池交換・取り外しを推奨しておらず、修理・廃棄ともに相談窓口の利用を案内している場合があります。
  • ヘアアイロン: コンセントに挿して使うタイプが多く、その場合は電池を内蔵していません。一方でコードレス(充電式)タイプもあるため、まず電源方式を確認してください。
  • ドライヤー: 家庭用の多くはコンセント式で電池を使いませんが、海外旅行用の一部モデルなど、仕様によって異なる場合があります。
  • ネイル機器(ネイルライト・電動ネイルファイルなど): コンセント式・充電式の両方が流通しています。充電式の場合は、他の充電式美容家電と同様に電池の取り外し可否を確認してください。

捨てる前のチェックリスト

  • 製品がコンセント式か、電池式(乾電池/充電式)かを確認した
  • 充電式の場合、取扱説明書で「利用者が電池を取り外せる設計か」を確認した
  • 電池や本体に膨張・破損・変形・発熱・異臭・液漏れ・焦げ跡がないか確認した(異常があれば自己判断で回収ボックスに入れない)
  • お住まいの自治体の「小型家電回収」「家庭ごみ」の区分・回収場所を確認した
  • 取り外した充電式電池の端子を絶縁テープで保護した(取り外せる場合)
  • 判断に迷う点について、メーカーの相談窓口または自治体の担当窓口に確認した

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よくある質問

Q. 電池が取り外せない構造の製品はどうすればいいですか?

無理に分解して取り出そうとせず、まずは製品の取扱説明書やメーカーの公式サポートページを確認してください。取り外しに対応していない製品については、メーカーの相談窓口や、お住まいの自治体の小型家電回収・粗大ごみ等の案内に従うのが基本です。防水性能や安全性に関わるため、自己判断でのこじ開けは避けてください。

Q. 小型家電リサイクル法の対象品目なら、どの自治体でも同じように回収してもらえますか?

いいえ。小型家電リサイクル法は対象品目を定めていますが、実際にどの品目を回収するか、どこに回収ボックスを設置するかは自治体・家電量販店・認定事業者ごとの判断に委ねられています。お住まいの自治体のごみ分別ページや窓口で、具体的な回収方法を確認してください。

参考・出典

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